2017/06/13
お知らせ
シンクプラス通信 | 従業員一人あたりの教育・研修費用はいくらが適正?
社員研修を実施したいが従業員一人にどのくらいの教育費用をかけていいのかわからない-。
最近、このような声をよく耳にします。
もちろん正解があるわけはなく、教育に対する考え方、戦略方針、企業規模等々、企業によってさまざまであり、大きなバラつきはあるものの、世の中的な平均値は存在しています。
今回の”シンクプラス通信”では、株式会社産労総合研究所が調査した「2016年 教育研修費用の実態調査」のデータから、日本企業の教育・研修費用の現状を振り返ってみたいと思います。
●従業員一人当たり教育・研修予算推移
下記グラフは従業員一人あたりの教育・研修予算の推移を表しています。
ご覧いただいてお分かりのように、年度ごとの増減はあるものの、おおむね4.0万円~5.0万円が一般的な従業員一人当たりの教育・研修予算と考えていいでしょう。
●教育・研修予算の増減企業割合
また、調査対象各社の2015年対2016年の増減状況を見ると、予算増加が54.6%、予算減少が25.5%となっており、社員の教育・研修を重要視する会社は増加トレンドにあるといえそうです。
現段階では、教育費を「コスト」と考える企業が多いのが現実ですが、その目的を「従業員の能力・スキルを高めて企業価値向上を図ること」と考えるのであれば、その実態はコストではなく、長期に渡る「投資」と考えることのほうがしっくりくるのではないでしょうか。
経営を取り巻く環境変化のスピードが一段と速くなっている現在、社員教育・研修へのニーズは強くなり、そしてより期待が高まっています。コスト(投資)に見合った効果的な教育・研修を実践していくことが、企業が生き残りを図るうえで重要な課題となっているといえます。
出典:株式会社産労総合研究所
http://www.e-sanro.net/